近年、「特定技能」の在留資格で働くインドネシア人が増えています。インドネシアの人口は2.7億人を超え、平均年齢はなんと29歳!親日な国民性やその若さから、現在とても注目されています。このコラムでは、インドネシアに関する基礎情報、インドネシア人の特徴や魅力、そしてインドネシア人を雇用するメリットなどについて解説します。
01 インドネシアってどんな国?
インドネシアは、世界最大の島国です。インドネシアには1万7千以上の島がありますが、実はそのうち約9千の島にしか人が住んでいません。首都はジャワ島にあるジャカルタで、面積は約192平方キロメートルで日本の約5倍の広さ、総人口は約 2.7 億人で世界4位の多さです。(2023年時点)そして、総人口の5割が30歳未満という若い国で、約300の種族がいる多民族国家です。 国民の約90%がイスラム教徒であり、他には、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教の順で信仰者が多いです。公用語はインドネシア語ですが、地方によって文化が多様であり、その他500以上の言語が話されています。インドネシアは多民族国家であり、多様な言語、宗教、文化が存在します。
02 インドネシア人の特徴
インドネシア人は、一般的に楽観的でポジティブな性格の人々で、相互援助の精神が強く、他人を思いやることができると言われています。また、家族や上司を大切にするという、帰属意識が強いという特徴もあります。その一方で、人前で叱られることを極度に嫌う傾向があるため、そのような話は一対一で行うと良いでしょう。また、インドネシア人は日本人とは違う時間感覚をもっており、時間にルーズな人が多いと言われています。そもそもの時間感覚んが異なるので、事前にインドネシア人にビジネスにおける時間に対する日本の考え方を伝える必要があります。
03 国民の約9割がイスラム教徒
イスラム教は、世界第二位の宗教で、インドネシア国民の約90%が信仰しています。言葉の意味は「平和」または「降伏」で、その教義は、唯一神アッラーへの絶対的な服従を求めます。
イスラム教の信者は「ムスリム」または「イスラム教徒」と呼ばれ、ムスリムは「アッラーの意志に従う者」を意味します。彼らは日常生活の中で、祈り(サラート)、断食(ラマダン)、慈善(ザカート)、巡礼(ハッジ)など、五つの柱と呼ばれる信仰義務を守っています。
また、イスラム教は広範で詳細な法律体系を持ち、シャリーアと呼ばれます。シャリーアは宗教、政治、経済、個人生活など、生活のあらゆる側面を規定し、ムスリムたちはこれに従って生活します。例えば、食事においては、特定の食品や飲料を食べることが禁止されているなど、ハラール(許された)とハラーム(禁じられた)の概念があります。
イスラム教の教えは、ムスリムの生活のあらゆる側面に影響を与え、その価値観や行動様式を形成します。そのため、イスラム教徒であるインドネシア人と関わる際には、その信仰と習慣に配慮することが重要です。
04 インドネシア人から見た日本人の印象
インドネシア人から見た日本人の印象は非常にポジティブです。日本人の誠実さ、尊敬の念、そしてプロフェッショナリズムが高く評価されています。また、日本の清潔さや秩序のある社会、そして高度なテクノロジーに対する感銘も強いです。日本のアニメやマンガ、音楽など、日本のポップカルチャーに対する興味も深く、これが日本人との親和性を高めています。
05 インドネシア人の魅力
インドネシア人の魅力とは、その友好的で温かい性格が挙げられます。彼らは一般的に人懐っこく、他人に対する思いやりが深いです。また、家族やコミュニティとのつながりを大切にし、互いに助け合う文化が根付いています。彼らのこのような特性は、チームワークを重視する職場環境において非常に価値のあるものとなります。さらに、インドネシア人は楽観的で、困難な状況でも前向きな態度を持つことが多いです。これらの特性は、新しい環境に適応し、困難を乗り越える強さを彼らに与えています。さらに、彼らの親日的な姿勢や日本文化に対する理解も、日本の職場で働く上での魅力となっています。
06 インドネシア人を雇用するメリットと注意点
メリット
1.若い労働力と適応力:インドネシアは若年層が多く、適応力が高い新しい環境や技術に対応できる労働力が豊富です。若い人材は新しい環境や技術に対しての適応力も高いため、日本で働く上でも大きなメリットとなるでしょう。
2.多様性の促進:インドネシア人を積極的に採用することで、企業は多文化的な労働環境を作り出し、グローバルな視点を持ったビジネス展開が可能になります。インドネシア人採用のメリットは単純な労働力だけでなく、幅広い面で企業にメリットをもたらしてくれるでしょう。
3.親日な国民性:インドネシア人は一般的に日本に対して親しみを感じ、敬意を表す文化があります。彼らは学習意欲が高く、インドネシアの高校では第二言語の履修に日本語を選択する人が多くいます。日本語が話せるということは、日本で働いてもらう上で大きなメリットとなるでしょう。
注意点
インドネシア人を雇用する際には、イスラム教やムスリム(イスラム教徒)文化への理解は欠かせません。業種や勤務形態などによっては採用にも影響する可能性がありますので、イスラム教のルールや習慣を解説します。
1.祈り(サラート):イスラム教徒は一日五回の祈りを義務付けられています。これは早朝、正午、午後、夕方、夜の五回で、特定の時間帯に行われます。職場では、祈りの時間を確保する配慮が必要です。
2.断食(ラマダン):イスラム教の暦であるヒジュラ暦の9月(ラマダン月)には、日の出から日の入りまで飲食を絶つ断食が行われます。この期間中は、飲食の提供や行事のスケジューリングに配慮が必要です。
3.食事の規定(ハラール):イスラム教では、特定の食品や飲料を食べることが禁止されています。豚肉やアルコールは禁じられていますし、肉を食べる場合には特定の方法で屠殺されたもの(ハラール認証)でなければなりません。企業食堂や社内イベントでの飲食に際しては、ハラール食の提供を考慮する必要があります。
4.清潔感(タハラ):イスラム教では、身体や衣服、生活空間の清潔さが重視されます。例えば、トイレットペーパーだけではなく、水で洗浄することが一般的です。職場のトイレ設備に手洗い用の水を提供するなどの配慮が求められます。
07 まとめ
インドネシア人は真面目な人が多く、若者の人口が多いので活気に溢れています。また、日本語を勉強している人が多いので、コミュニケーションが取りやすいです。そのため、日本人との親和性が高く、採用した際には良好な関係を築くことができるでしょう。ただ、多くのインドネシア人はイスラム教で、宗教は生活と密接に関係しているので、一緒に働く際はルールや習慣を事前に確認することが大切です。
GLORY OF BRIDGEでは
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